「ジョジョの奇妙な冒険」実写化を呪う雑記
- 2016/09/30
- 22:12

「銀魂」実写化に続き、あのジョジョさえも邦画の毒牙にかかることになりました。
漫画原作の作品は、最近だと「テラフォーマーズ」「進撃の巨人」が有名です。
「アイ・アム・ア・ヒーロー」に関しては良くも悪くも話を聞きません。原作モノにしては妥協点な映画だったのかな。
「るろうに剣心」は結構スゴかったです。けど、敢えて実写で観るべきかとても微妙な感じがします。
そういえば、マーベル、DCの実写化で多大なる戦果を挙げたハリウッドでさえ「ドラゴンボール」で討ち死にするほど。
日本の漫画は実写化が難しいと思われます。
なんだろう・・・
少年誌的作品が持つ、漫画独自で広がった発想、表現、キャラクター個性というものは、実写化に落とし込むと尽く死滅する。
そんな傾向があるのではないかと思います。
邦画業界のスケールの小さい予算では、迫力ある映像で無理やり娯楽性を持たせることも難しいですよね。
結果。大半の人が幸せになれない。
なので、是非やめて頂きたい。
そもそも、漫画原作の実写映画の何を楽しめば良いのかよくわかりません。
原作を好きなほど違和感を感じざるを得ないような。
漫画の世界観の中で、登場キャラクターが何世代も入れ替わるほど長い歴史を持つ「ジョジョ」、今回その中から実写化されるのは人気の高い第4部となっています。ちなみに4部は現在TVアニメーションで放送中です。
1部、2部、3部があっての4部なのに、なにより、人気があるからでしょうね。
そして、2時間の映画にまとめるにはストーリーが改編される可能性が極めて高く、「原作で好きだったあのコマ、あのキャラクターが出てこない!」という状況が容易に想像できます。
でも実写化するんです。
原作ファンにとって、その軽薄な商売の姿勢はとても屈辱的です。
どうせ、
ちょっとCGとか使って「スタンドバトルだけは面白かった」とか「ロケ地がスペインでオシャレな感じはあった」とか「あの俳優がカッコイイ」とか「原作漫画あまり知らないから楽しめた」なんて、妥協して、「糞に変わりはないが」といった前置きありき、敢えて褒めようとすればココ、みたいな感じで言われるんです。
また、「ベルセルク」や「バキ」なんかもそうですが、「ジョジョ」もまた映像作品より漫画の方が動くと言われるほど、沸き立ち迸るド圧力な画力あっての作品です。
アニメでもちょっと物足りなくなるのに、実写じゃどうなってしまうのか。
もしかしたら、面白い映画になるかもしれない。制作陣は原作を大切にして入魂で作っているかも。
可能性は捨てきれません。
けど、どうでもいいです。見ないから。
見向きもしたくない。
今回の実写化に際しては、ジョジョファンの間で怒りの声が多いそうですが、その怒りは興行収入に反映されるべきです。
監督や出演者には「こんな糞みたいな企画に関わらなければよかった・・・」と思わせ、
配給や制作会社には「生半可なドラマもどき」では儲からないということを恥を持って知らしめる。
実写ジョジョの公開日には、皆でセガールをレンタルして、我々の意思を明確に伝えなくてはなりません。
失礼ながら、國村隼はもう見飽きたのだと。